【初心者必見】海外FXの危険性とは？5つのリスクと安全に始めるための5つのポイントを徹底解説

海外FXとは？

1. 海外FXとは何か？

FX（Foreign Exchange）とは、異なる国の通貨(例えばドルと円)を売買し、その為替差益を狙う投資手法です。

たとえば、1ドル＝140円のときにドルを買い、145円になったタイミングで売れば、1ドルあたり5円の利益が出ます。

この為替差益を目的に、個人投資家たちは証拠金（保証金）を担保にして大きな取引を行うのが「FX取引」です。

では、「海外FX」とは何を指すのか。

それは、日本の金融庁に登録していない海外法人のFX業者を通じて取引を行うことを意味します。

XMやTitanFX、Exnessといった会社が海外FXでは有名ですね。

これらは本社がセーシェルやキプロスなどにあるFXブローカーで、世界中の投資家にプラットフォームを提供しています。

海外FXの一番の特徴は、日本の金融庁による厳しいレバレッジ規制を受けていない点です。

日本国内の業者では、最大25倍のレバレッジまでしか許可されていませんが、海外では400倍、1000倍、さらには無制限といった業者も存在します。

つまり、少額の資金で大きな取引が可能なのです。

レバレッジはかければかけるほど大きな取引ができますが、その分損失がでやすいなどリスクが伴います。

この「レバレッジの自由さ」は、まさに海外FXの魅力であると同時にリスクの源泉でもあるのです。

2. なぜ「今」海外FXは注目されているのか？

とりわけ2020年代以降、日本国内でも「資産運用」の重要性が強調されるようになりました。

老後資金2000万円問題、年金不安、低金利の銀行預金…。

こうした状況の中で、若年層〜中堅層を中心にFXへの関心が高まっているのです。

しかし、国内FXでは「最大25倍のレバレッジ制限」「追証（借金化）のリスク」「低ボーナス」「通貨ペアの限定」といったハードルがあり、少額スタートを目指す人にとってはやや使いにくい側面があります。

そこで注目されているのが「海外FX」に他ならないのです。

「海外FX」には「国内FX」とは違う、海外FXならではの魅力が存在するのです。

3. 海外FXの特徴

海外FXには、大別して以下のような特徴があります。

• 少額（1万円以下）でも始められる
• ハイレバレッジで資金効率が高い
• 追証なしのゼロカット制度
• ボーナス制度が豊富
• 多様な通貨ペアや仮想通貨・ゴールド・株価指数も取引可能

国内FXは20〜50種類程度の通貨ペアが一般的ですが、海外FXでは1000種類以上を扱う業者もあり、マイナー通貨や仮想通貨、コモディティなども取引可能です。

また、最大レバレッジが圧倒的に高く、国内FXの一般的な上限は25倍に制限されていますが、海外FXでは数百倍から最大数千倍を提供する業者もあります。

少額資金でも大きな取引が可能です。

他にも「ゼロカットシステム」、つまり、口座残高がマイナスになっても、追証（追加証拠金）の支払いが不要となるシステムを採用している業者が多いのも大きな特徴です。

そのため、投資家の最大損失は「預けた証拠金」に限定されます。

最後に、豊富なボーナスや最初に入金する額の低さも魅力のひとつです。

海外FXでは口座開設をするだけでトレードに使うことができるボーナスが手に入ったりします。

そのため、初心者でも少額から始めやすい仕組みになっているのです。

たしかに、税制や法的保護の面では国内業者に軍配が上がるかもしれません。

しかし、短期トレードや資金効率を重視するトレーダーにとっては、海外FXのほうが戦略の幅を広げられるケースが多いといえるのです。

海外FXの危険性とリスク（基礎編）

海外FXはたしかに国内FXにはない大きなメリットを持っています。

しかしながら、当然メリットだけではありません。

「海外FX」には知らないととても危険なリスクもたしかに存在するのです。

本章ではそうした「海外FX」が孕む危険性とリスクについて見て行くことにしましょう。

1. 規制・登録の不在がもたらす詐欺・信頼性リスク

海外FX業者は日本の金融庁に登録されておらず、日本の金融商品取引法の規制対象外です。

このため、「無登録業者」が日本人向けに営業し、取引価格操作や高額手数料、不正な約定を行うリスクがあります。

海外FX業者の中には会社自体に実体がなく、詐欺目的で設立されている可能性のあるまであります。

海外FXで取引を行う場合は実績があり、信頼性のある業者を選ぶ必要があります。

2. 出金拒否・出金トラブル

海外FXでは出金拒否や出金申請の遅延が「突然起こる」リスクもあります。

典型的なのは、入金手段と出金手段が一致していない場合や、規約違反を理由に出金が止まるケースです。

そのため、海外FXを利用する前に業者の出金ルールを熟読しておくなど、対策を講じておくことが重要になってきます。

さらに、一部の業者では「出金時に書類やサインが必要」など、申請のハードルを意図的に上げる事例があります。

利用しようとしているブローカーにおいて、出金トラブルがないかを事前に調べておくといいでしょう。

3. 法的措置が取りづらい現状

海外無登録業者が引き起こすトラブルに遭遇したとしても、日本の金融庁や国財局は管轄外になってしまい、業者に警告したり取り締まったりすることができません。

そのため、トラブル時は自力で国民生活センターや弁護士を通じて交渉・訴訟を起こすほかありません。

実際の救済に至るまでには時間や費用の負担が非常に大きく、場合によっては泣き寝入りになってしまうケースもあり得ます。

金融庁に登録されている国内FXの業者以上に、海外FX業者は慎重に選ばなければならないのです。

4. 税制面の不利：高い累進課税

国内FXは「申告分離課税」で税率一律20.315％ですが、海外FXで得た利益は「雑所得」として総合課税され、最大45％の累進課税が適用されます。

また、海外FXでは損失の繰越控除が認められておらず、例え赤字でも翌年以降に利益と相殺できません。

これも国内FXとの大きな違いになります。

利益を得たとしても、税金で取られてしまう割合は国内FXよりも高いのです。

そのため、税金が高いがゆえに、支払い自体が難しくなってしまったり、必要な税制面での申告ができていなかったりというリスクが生じる可能性があります。

5. マルチ商材やEA（自動売買）詐欺リスク

海外FX関連では、EA（自動売買ソフト）や情報商材、オンラインサロンで販売される投資ノウハウによる詐欺が存在します。

違法業者が高額自動売買ソフトを販売し、出金ができなくなったり、ソフト自体に操縦性・透明性がなく資金を失うリスクも報告されています。

また高額な情報商材を買ってみたはいいものの、まったく実践では使えない内容であることが往々にあります。

いずれにしても高額な金額を支払っても、その対価に見合った内容ではありません。

そうした詐欺から身をまもるためにも、耳障りのいい情報を安易に受け入れないようにし、詐欺ではないかをしっかりと見極めることが重要です。

リスク回避のために何をすべきか？

前章では海外FXの危険性、リスクを見てきました。

豪華なボーナスやレバレッジの自由さなど海外FXには大きな魅力があると同時に、大きなリスクや危険性も含まられているのでした。

しかし、リスクというのは「避けるべきもの」ではなく、「理解し、コントロールするもの」なのです。

本章では、初心者でも実践できる具体的なリスク回避の方法を、5つのステップでわかりやすく解説していきます。

1. 信頼できる海外FX業者を選ぶ

リスク回避の第一歩は、「業者選び」でほぼ決まると言っても過言ではありません。

あなたの資金を預ける場所が不透明な業者や、金融庁に警告を受けているような業者であれば、いくら上手に取引しても「出金できない」といったトラブルに巻き込まれてしまいます。

したがって、そうしたトラブルに繋がりにくい確かな実績をもったブローカーを選ぶべきなのです。

ではどんな点に気をつけて選べばよいのでしょうか？

業者選びで注意する点は6つです。

1. 金融ライセンスの有無

英国FCA、キプロスCySEC、オーストラリアASICなど、信頼性の高い国のライセンスを持つ業者を選ぶことで、資金の安全がある程度担保されます。

2. 顧客資金の管理体制

分別管理（業者の資金と顧客資金を分けて管理）や、信託保全（倒産時に資金が守られる仕組み）といった仕組みがあるか確認しましょう。

3. ゼロカット制度の導入

口座残高がマイナスになっても損失をゼロに戻す制度があるか。

これがあれば追証や借金のリスクが無く、初心者でも安心して取引に挑むことができます。

4. 注文方式の透明性（NDD推奨）

STP/ECNなどのNDD方式を採用している業者は、ディーラー介入無しで市場直送型の注文であり、市場価格通りに執行されやすく、スリッページなどの不利益が起こりにくい傾向にあります。

5. 入出金の信頼性とスピード

出金がスムーズか、日本円入出金に対応しているかなど、実際の利用者からの評判を調べ、出金拒否の噂がないかを確認しましょう。

6. 日本語サポートの有無

困ったときに迅速に日本語で対応してくれるサポート体制が整っているかどうかは初心者だけでなく、FXに慣れている人にとっても重要です。

2. 少額からトレードを始める

いきなり大きな金額を入れて勝負するのは非常に危険です。

どれだけ知識をつけたとしても、「実際のお金を動かすときのメンタルの揺れ」はデモ口座では計り知ることはできません。

また安全とされている海外FX業者であっても、実際に入出金ができるのかを確認する意味で、少額から取引することがおすすめです。

大きな取引は一度、入出金ができることを確認してから行うとリスクはぐっと小さくなるでしょう。

3. ルールを守る

海外FX初心者の中には、特になにも参照することなくいきなりトレードを始める人がいます。

FX業者は各会社ごとにルールを定めており、そのルールに知らず知らずの間に抵触していることが少なからずあり得ます。

どんなに信頼性の高い海外FX業者で取引を始めたとしても、ご自身がルールを守っていないがゆえに、アカウントが凍結されてしまっては元も子もありません。

取引を行う海外FX業者を決めたら、まずはその会社のルールをしっかりと把握するようにしましょう。

4. 出金ルールを理解する

「3. ルールを守る」と地続きですが、とりわけ重要なのは入出金のルールです。

「利益が出たのに出金できない」という声は、残念ながら海外FXでは時折聞かれます。

その原因の多くは、業者との契約条件を十分に理解していなかったことが往々にしてあります。

繰り返しになりますが、まずは少額から取引を開始するようにしましょう。

信頼できるおすすめの海外FX業者4選

ここまで海外FXの危険性とリスクについて考察を加えてきましたが、結局のところ、最も重要なのは海外FX業者をどこにするかという点に尽きます。

実績があって信頼性が高く、そして利益をあげやすい業者の選定こそ、海外FXを行うにあたって肝要となってくるのです。

したがって、本章では「初心者でも安心して使えるおすすめの海外FX業者」をご紹介していきましょう。

XMTrading（エックスエムトレーディング）

安心・安定の王道業者。初めての海外FXならココから始めよう

XMTrading（通称XM）は、2009年にサービスを開始し、現在では世界190ヵ国以上でユーザーを抱える大手海外FX業者です。

日本人トレーダーの間でも非常に知名度が高く、「海外FX＝XM」というイメージを持つ方も少なくありません。

特筆すべきは、その日本語サポートの手厚さと初心者に優しい環境設計です。

サイトや取引プラットフォームは完全日本語対応。

チャットやメールのサポートは丁寧かつ迅速で、FXに慣れていないユーザーでも安心して操作できる点が強みです。

また、XMの最大の魅力はといえるのがボーナスの豊富さです。

口座開設時に自動で付与される3,000円の未入金ボーナス。

このボーナスを使えば、自分のお金を一切使わずにFXのリアルな取引を体験することができます。

さらに、初回入金時の100%ボーナス（最大5万円）やその後の入金50%ボーナス（最大45万円）など、ボーナス制度が非常に充実しています。

また、ゼロカット制度があるため追証の心配が一切なく、たとえ相場が大きく動いてマイナスになったとしても、借金になることはありません。

この制度のおかげで、初心者でも借金のリスクを最小限に抑えながら挑戦できます。

ただし、XMはスプレッドがやや広め（ドル円で平均1.6〜2.0pips）というデメリットもあります。

短期売買やスキャルピングを頻繁に行うトレーダーにはやや不利ですが、安定性・信頼性を求めるユーザーには間違いなくおすすめできる業者です。

AXIORY（アキシオリー）

中級者・上級者からも評価が高い、透明性と約定力に優れた業者

AXIORYは2011年に設立された、ベリーズライセンス（IFSC）を取得している中堅の海外FX業者です。

XMと並んで日本国内でも人気があり、特に透明性や約定スピードを重視する中上級トレーダーからの信頼が厚いのが特徴です。

AXIORYの最大の強みは、「cTrader」という高機能取引プラットフォームが使えることです。

これは通常のMT4やMT5にはない板情報（深い流動性）や透明な注文履歴が表示されるため、プロ仕様の精緻なトレードが可能になります。

約定スピードに関しても非常に優れており、注文から実行までのラグがほとんどないため、スリッページ（意図しない価格で約定してしまう現象）も最小限に抑えられます。

この点で、短期トレードやスキャルピングとの相性は抜群です。

資金保護面でも評価が高く、顧客資金は分別管理されているだけでなく、AXIORYは第三者の外部監査機関による資金監査を定期的に受けており、信頼性を可視化しています。

また、「Financial Commission」という国際的な金融紛争解決機関にも加盟しており、最大2万ユーロまでの補償制度も備えています。

なおAXIORYはレバレッジが他よりも低く、400倍になっている点に注意が必要です。

またAXIORYはボーナス制度が基本的に存在しないため、「少額からリスクなく始めたい」という初心者よりも、「安定した環境で長く勝ち続けたい」という実践派向きの業者です。

TitanFX（タイタンエフエックス）

スプレッドの狭さとスピードを極めるプロ志向の取引環境

TitanFXは、2014年にバヌアツのVFSCのライセンスを取得して設立された海外FX業者です。

特に「約定力」と「取引コストの安さ」で知られており、プロトレーダーや自動売買（EA）ユーザーからの圧倒的な支持を集めています。

最大の特徴は、ECN（電子商取引ネットワーク）方式を採用しているブレード口座の存在です。

スプレッドはドル円で0.1pips〜と、他業者と比べて非常に狭く、取引コストを抑えたい人には理想的な環境です。

スキャルピングにも完全対応しており、サーバーの遅延もほぼなく、高頻度取引に耐えうるインフラが整っています。

また、TitanFXもゼロカット制度を採用しており、相場急変時にも損失が借金になることはありません。

他にも、スピードが非常に早く、平日であれば24時間以内に着金されることが多い点も実用性の高い魅力です。

一方で、TitanFXにはボーナス制度が一切存在しないため、「資金ゼロから始めたい」という初心者よりも、「自己資金を活かして、しっかり勝ちに行きたい」という中・上級者向けの業者といえるでしょう。

最低入金額が少し高めな点もデメリットと呼べるかもしれません。

Exness（エクスネス）

無制限レバレッジと超高速決済で注目を集める新興勢力

Exnessは、2008年に設立された老舗ブローカーでありながら、ここ数年で急激に日本市場に浸透した新進気鋭の存在です。

セーシェルFSA、キプロスCySEC、イギリスFCAといった複数の金融ライセンスを取得しており、安全性と先進性を兼ね備えた業者です。

最大の特徴は、無制限レバレッジ。

条件を満たすことで、レバレッジ制限が段階的に解除され、理論上は1億倍のレバレッジすら設定可能（ただし実用的には1,000～2,000倍が限度）。

少ない資金で大きなポジションを持てるため、資金効率を重視するトレーダーにとっては非常に魅力的です。

また、Exnessの出金処理は完全自動化されており、最短で数分以内に着金される即時出金システムを導入しています。

多くのブローカーが手動対応で出金に1日以上かかる中、この迅速さは大きな差別化ポイントです。

スプレッドも極めて狭く、ドル円なら0.1pips〜0.3pips程度。

加えて約定スピードも高速で、滑らかな取引環境を実現しています。

一方で、日本語サポートは機械翻訳的な部分もあり、ボーナス制度が存在しないという弱点もあります。

取引経験のあるユーザーであれば問題ありませんが、完全初心者にはややハードルが高いかもしれません。

まとめ ：海外FXはリスクを正しく理解・管理すれば強力な選択肢

ここまで、海外FXに潜むリスクやその回避方法、業者選びの注意点におすすめの海外FX業者などを詳しく解説してきました。

ここまでお伝えしてきたように、海外FXにリスクはどうしてもついて回ります。

しかしながら、あえて海外FXを選ぶ理由があるのも事実です。

特にこれからFXを始める初心者にとっては、資金効率やリスク管理の自由度という点で、海外FXは国内業者よりも大きなメリットを持っています。

海外FXに共通する特徴として、最大1000倍〜無制限のハイレバレッジが挙げられ、この高レバレッジにより、たとえば1万円程度の資金でも数十万円相当の取引が可能になります。

資金が限られる初心者にとって、海外FXは「小さく始めて大きく狙う」ことができる数少ない手段であることは間違いありません。

また、高レバレッジと聞くと「リスクが高い」と思われがちですが、海外FXにはゼロカットシステムが標準装備されています。

相場の急変などで口座残高がマイナスになってしまっても、その損失分を業者が負担し、口座残高を自動的にゼロに戻す仕組みとなります。

これにより、どれだけ大きな損をしたとしても、口座に入金した額以上の負債は発生しません。

他にも豊富なボーナスが用意されており、入金をしなくてもトレードすることができたり、MT4やMT5など高機能なプラットフォームが標準搭載されているため、初心者でもチャート分析を行うことができます。

一見するとハイリスクに思える海外FXですが、ゼロカット制度やハイレバレッジ、ボーナス制度や高機能な取引環境などによって少額から取引することができ、実は初心者にこそ適した環境が整っています。

リスクをきちんと理解し、信頼できる業者を選べば、国内FXでは得られない大きなチャンスが広がっていると言えるのです。